ガソリン代を安くする方法|暫定税率廃止後の今、効くのは「単価の下げ方」【2026年版】

公開日: 2015/10/27 (更新日: 2026/9/17)

ガソリン代は「毎月ほぼ同じ額が出ていく」という意味で、実質的に固定費です。だから1回ごとの我慢より、リッター単価を下げる仕組みを1度だけ作るほうが効きます。

この記事では、2025〜2026年の税制変更で何が変わったのかを整理したうえで、今も効く方法を効果の大きい順に並べます。

結論:やることは3つだけ

  1. 生活圏で安い店を1つ決めて固定する(同じ地域でもリッター数円の差がある)
  2. その系列の割引カードに支払いを固定する(いつでも2円/L引きが基本形)
  3. アプリのクーポンとポイントを重ねる(給油は回数が多いぶん効く)

月100L(約1万5,000円ぶん)給油する人なら、2円/L引きだけで月200円・年2,400円。クーポンや上乗せ値引きまで使うと差はさらに広がります。

まず前提:暫定税率は廃止された(2025〜2026年)

ガソリンの「当分の間税率(旧暫定税率)」は1Lあたり25.1円、軽油は17.1円の上乗せでしたが、ガソリンは2025年12月31日、軽油は2026年4月1日に廃止されました。

油種上乗せ分廃止のタイミング
ガソリン25.1円/L2025年12月31日
軽油17.1円/L2026年4月1日
灯油・重油—対象外(補助金は別途5円/L)

ただし「廃止の日に一気に25.1円下がった」わけではありません。資源エネルギー庁は流通の混乱を避けるため、2025年11月13日から2週間ごとに5円ずつ補助金を積み増し、廃止前に同じ水準まで価格を下げていく方式をとりました(資源エネルギー庁「エネこれ」2025年11月19日)。

つまり値下がりはすでに店頭価格に織り込み済み。ここから先は「待っていれば安くなる」ものではなく、自分で単価を下げにいく話になります。実際の全国平均価格は資源エネルギー庁が毎週公表している石油製品価格調査で確認できます(価格は原油価格や為替でも動きます)。

1. 安い店を1つ決めて固定する(いちばん確実)

同じ市内でもスタンドによってリッター数円違うのは珍しくありません。価格比較アプリや地図アプリで、通勤経路や買い物のついでに寄れる店の中から安い1店を決めてしまいましょう。

  • ついでに寄れる店から選ぶ(往復10km走って3円安い店に行くのは逆効果)
  • セルフのほうが単価は安い傾向
  • いちど決めたら比較はやめる。選び直すコストのほうが高い

2. 支払いを「値引きのあるカード」に固定する

系列を決めたら、その系列のカードに支払いを固定します。代表的な2枚の公式条件は次のとおりです(2026年9月時点)。

apollostation cardENEOSカード S
対象apollostation(出光・シェル)ENEOS
値引きガソリン・軽油 2円/L、灯油 1円/Lガソリン・軽油 2円/L、灯油 1円/L
年会費永久無料初年度無料/2年目以降1,375円(年1回の利用で無料)
上乗せ有料の「ねびきプラスサービス」で最大10円/L引き(年会費550円・初年度無料)—

出典: 出光カード公式 / ENEOS公式。条件は変わることがあるので、申し込み前に公式ページで確認してください。

「上乗せ値引き」は給油量で損益が分かれる

apollostation card の「ねびきプラスサービス」のような有料オプションは、年会費(550円)を値引き額が上回るかどうかで判断します。たとえば追加で3円/L引きになるコースなら、年間約184L(月15Lちょっと)給油すれば元が取れる計算です。月に何L入れているかは、明細を1〜2ヶ月見れば分かります。

系列がバラバラで決められない人は、還元率の高い汎用カード1枚に固定するほうが分かりやすいこともあります。選び方はクレジットカード比較一覧へ。

3. アプリのクーポンとポイントを重ねる

各系列の公式アプリ(出光の「Drive On」など)では、店舗ごとの値引きクーポンが配信されます。カードの値引きとクーポンは重ねられることが多いので、給油前にアプリを開くクセをつけるだけで単価が下がります。

  • 給油前にアプリのクーポンを確認(提示を忘れると後から適用できません)
  • 支払いカードは固定してポイントも1箇所に集める
  • ポイントの重ね方の考え方はポイント二重取り・三重取りマップへ

カードを作るなら、発行そのものでもポイントを取る

これから給油用のカードを作るなら、モッピーなどのポイントサイト経由で申し込むと、発行特典のポイントがもらえることがあります。同じカードを作るなら経由したほうが得です(掲載の有無や条件は時期によって変わります)。手順はポイントサイト経由のカード発行ガイドで解説しています。

4. 使う量そのものを減らす(無料でできる範囲)

ここは「やれば確実に少し効く」ゾーンです。単価の話ほど大きくはありませんが、お金はかかりません。

  • 急発進・急加速をやめる:燃費への影響がいちばん大きい運転習慣
  • タイヤの空気圧を月1回確認:不足すると転がり抵抗が増えて燃費が落ちる。タイヤも長持ちします
  • 使わない荷物を降ろす:積みっぱなしのキャンプ道具・ゴルフバッグは重量ぶん燃費に効きます
  • 近距離の用事はまとめる:エンジンが温まる前の走行は燃費が悪いので、1回のドライブで回る

なおアイドリングストップを手動でやりすぎる必要はありません。エンジンのオン・オフを繰り返すのは負荷になりますし、慣れない操作は危険です。アイドリングストップ機能が付いている車はその機能に任せましょう。

また「満タンにしない(軽くして走る)」節約術は、おすすめしません。数十kgの燃料で変わる燃費より、災害時に燃料が手に入らないリスクのほうが大きいためです。資源エネルギー庁も「メーターが半分になったら満タン」を勧めています。

5. そもそも車の維持費全体で見直す

毎日の通勤で使っているなら、ガソリン代は変動費ではなく実質固定費です。金額の大きいものから一度だけ手を入れる、という順番は他の固定費とまったく同じ。固定費改善の基本の手順がそのまま使えます。任意保険の見直しのほうが、ガソリンの数円/L引きより金額が大きいこともあります。

よくある質問

Q1. 暫定税率が廃止されたのに、あまり安くなった実感がありません。

A. 廃止前の2025年11月中旬から補助金を段階的に増やして先に価格を下げていたため、廃止日にまとめて下がる形にはなりませんでした。加えて、ガソリン価格は原油価格や為替でも動きます。

Q2. 値引きカードはどの系列でも同じ?

A. 基本の「2円/L引き」はよく似ていますが、年会費の条件と上乗せ値引きの仕組みが違います。自分がいちばんよく寄る系列で選ぶのが正解です。使わない系列のカードを作っても値引きは発生しません。

Q3. 給油は安い曜日に入れたほうがいい?

A. 店によってキャンペーン日はありますが、日付を狙って走り回るほどの差は出にくいです。それより店とカードの固定のほうが確実に効きます。

Q4. 燃費アプリや価格比較アプリは使うべき?

A. 最初に「安い店を決める」ときには役立ちます。決まったあとは毎回見なくて大丈夫です。節約は仕組み化した時点で終わり、というのが基本です。

まとめ

  • 暫定税率の廃止(ガソリン2025年12月31日/軽油2026年4月1日)はすでに価格に反映済み
  • 今できるのは「安い店に固定」「値引きカードに固定」「アプリのクーポン」の3つ
  • 有料の上乗せ値引きは月の給油量で損益分岐を計算してから
  • 運転の習慣(急加速をやめる・空気圧・荷物)は無料で今日からできる

車以外の固定費も気になる人は固定費の見直し、支払いをポイントに変えていく話はポイント二重取り・三重取りマップもどうぞ。