以前派遣会社で働いていた時の仲間から結婚の報告をいただきました。お子さんを抱えた写真がとても印象的でした。
今は正社員として中小企業で働いているようです。その報告を聞いて本当に安心しました。
彼と会った時は某地方の大型工場(A社)でした。二人とも工場の派遣社員としてA社に派遣されました。
当時苦楽を共にした仲間の報告に嬉しい気持ちが湧き上がると同時に当時の工場派遣の辛い思い出がよみがえってきたので記事にまとめてみます。
基本的には当時の愚痴がメインになりますが、工場の派遣社員の実情を知りたいという方は是非読んでみてください。
※これはあくまで私の体験談です。全ての工場派遣社員がひどい仕打ちを受けるわけではありません。
工場での仕事内容
工場での主な仕事内容は
- ピッキング作業
- ライン作業
- 検品・検査
- 組み立て
などがメインになります。このような仕事をまとめて軽作業と呼ぶこともあります。私はこの中でライン作業と検品、組み立て、ピッキングを経験しました。基本的にどの作業も誰でもできる単調な作業です。
ピッキングは倉庫内に置かれた備品を指示書どうり集めていく作業です。しかも倉庫はかなり広いので1日ピッキングをしているとかなり疲れます。ヘトヘトで毎日泥のように眠りについていました。足の裏が痛くなったり靴擦れしたりするくらい大変です。また倉庫内は広すぎて空調は効かないと考えた方がいいです。春や秋はいいですが夏や冬の季節は死ぬほど大変です。
ライン作業は流れてくるものに自分が1行程加えて次の人に回す仕事です。ライン作業は慣れればとても簡単ですが単純作業を8時間も続けるのはとても大変です。ある単語をノートに8時間書き続けると考えていただければわかりやすいと思います。例えば「山」という字を8時間ノートに書いてみてください。多分10分と持たないと思います。工場のライン作業はこれに似ています。1日同じ作業を繰り返すのでだんだん精神がおかしくなってきますね。そしてラインに入っているので流れを止められないというプレッシャーも半端ないです。やることを覚えるのは数分でできますが、作業内容的に割に合わないと思いました。職場にもよりますが私語も禁止されているライン作業も多いので無言で毎日ネジ締めをしていました。本当に刑務所のようだと感じたことが多々有ります。
検品・検査作業は出来上がった製品の最終チェックをすることが多いです。食品系なら出荷前の梱包チェック、機械系なら傷が付いていないか、正常に動作するかをチェックします。機械の動作確認系の検査は1行程が長く、複数の行程をこなすのでライン作業に比べると単調ではありません。ですから飽きやすい人もまだ続けられると思います。
組み立てはホームセンターや家具などを組み立てる場合があります。私はプラスチック製品の組み立てをやったことがありますが、こちらも数はこなさなければいけませんが、行程が多く、比較的楽しく作業することができました。
工場の派遣は若者には退屈に感じる
工場勤務は基本的に立ちっぱなしの仕事が多いので体力勝負になりがちです。あなたが若いのであればほぼ100%採用されるでしょう。しかし、若者にはあまりお勧めしません。
なぜなら若者は時間の流れが長く感じてしまうからです。
工場は若者や年寄り、30〜50代の女性が多かったです。しかし、長く続いている人は40過ぎの方ばかりでした。私も50代の派遣社員さんと一緒に作業をしていましたが時間の感覚が20代と50代では全然違います。
歳をとると時間の流れが早く感じるようになるようですね。工場勤務でもあまり苦にならないと聞きました。20代の若者の子にも話を聞いてみましたがかなり時間がたつのが長く感じられたと言われました。
若者ならスキルを身につけて正社員に転職するか違うバイトを探した方がいいと思います。
単調作業が心も体も蝕む
先ほど言いましたがある単語をノートに8時間書き続けることは人間にとって苦痛でしかありません。子供が漢字ドリルを嫌がるのも同じことの繰り返しだからです。
人間は単調な作業を繰り返していると飽きてくる生き物です。
例えば今大人気のソーシャルネットゲーム(ソシャゲ)で例えるとわかりやすいと思います。ソシャゲも最初は楽しいですが、モンスターを強くするために特定のクエストを何十回何百回と回る羽目になります。また結局はイベントも「グラフィックが違うだけで毎回同じことの繰り返し」にすぎません。同じ作業ばかりしていると次第に飽きがきてしまいますよね。
工場の仕事もこれと同じで同じ作業を8時間も続けていれば当然飽きがきます。私語をしながらできる職場であればいいですが、私語厳禁の工場も多いです。その場合単調な作業の繰り返しで心(というか頭)がおかしくなってきます。また長時間同じ場所に建ち続けているので足や膝、腰などに異常がでてきます。
工場派遣の辛いところはここですね。正社員なら体を痛めてもまだ雇用してもらえる可能性はありますが、派遣社員や日雇いアルバイトの場合は使い捨てられます。
誰にでもできることですが意外と大変です。足や腰は気をつけましょう。
もし工場派遣考えている人はサポーターなど必ず用意しておきましょう!サポーターあるのとないのでは腰への負担が段違いです!
同じ場所に何時間も立たなければいけない苦痛
工場に派遣される派遣社員がみんな口をそろえて言っていたのが
立ちっぱなしの仕事が辛い
ということです。8時間(残業があれば10時間以上)立ちっぱなしです。しかもその場にずっと立っていなければいけないので足腰への負担が大きいです。
8時間も立ちっぱなしだとやはり仕事が終わると足の裏がとても痛くなりました。病院に通ったり、湿布を貼ることは日常茶飯事でした。
ある一定ラインを超えると足腰に筋肉もついてきて辛さはだいぶ抑えられますがね。
初日は足が痛くて片足で立ったり足踏みをしたりしていたら課長に20分くらい説教されたこともありました。
「立つこともできないなんて人間じゃない」
「赤ん坊だって自分の足で立っている」
「足が痛いのは甘え」
など今思えばパワハラのようなセリフを浴びせられていました。しかし、当時は仕事を始めたばかりでしたし、悔しい気持ちをぐっと抑えながら必死に耐えました。
しかし、今またライン作業に戻りたいかと言われれば答えはNOです。
足が痛いと言っただけで人格を否定されるような工場にはもう二度と勤めたくありません。
もし工場で働きたいのであれば多少移動したり、座ったりしゃがんだりできる仕事をおすすめします。またラインより、検査や組み立ての方が動き回るので足腰への負担は少なかったです。
イライラを派遣社員にぶつける正社員
ライン作業は精神を蝕みます。いわば奴隷のような作業を毎日毎日続けなければいけません。派遣社員は短期の契約なので「あと◯◯ヶ月頑張れば・・・。」と思えますが、正社員は違います。何年もこの単調な作業を繰り返しています。
積み重なったストレスが段違いです。
正常な人は他人に当たったり、怒鳴るなんてことはないですが・・・。
中には性格が悪い人もたくさんいます。一般企業に比べて工場には多い印象がありました。陰湿な人も他の職場に比べてかなり多かったですね。
また、ヤンキーぽい人も多くあるのでその人に目をつけられないようにしましょう。
ある意味誰にでもできる簡単な作業なので「どんな人」でもできてしまいます。性格に難がある人でも頑張ればフロアマネージャーになれたりもします。
彼らにとっては派遣社員はただの奴隷です。
暴言を浴びせたり、どついたりなんて日常茶飯事でした。そんなことを繰り返していたので私の周りの派遣社員はどんどん辞めていきました。
契約社員が止めるたびに正社員の人のイライラはたまり、私たちへのいびりも増えました。
工場のような陽の光が当たらない閉鎖的な空間にいるとあんなひねくれた性格になってしまうんですね。悲しいですね。
派遣社員は変えの効く代用品としか思っていない
正社員の人から見たら派遣社員は変えの効く代替え品としか思われていません。使えなかったら代わりの人材を新たに入れるだけなんです。悲しいことですが、派遣先の企業や正社員は派遣社員が辞めたらまた新しい人また入れればいいと思っています。
使い捨て人材と言えばいいでしょうかね。
そんな考えなので、派遣社員に対して冷たい態度の正社員や雑な扱いをする正社員もいました。
教えても数ヶ月でいなくなる人に親切丁寧に指導するのも大変なのはわかりますが・・・。
工場は特にそんな人が多かったです。
残業できない派遣社員を無視する正社員
昔働いていた職場で「私は残業できません」といった派遣社員がいました。その派遣社員は翌日からフロアの責任者にシカトされるようになりました。質問しても無視、間違えたら怒鳴られる。
一方残業してくれる派遣社員にはお菓子を配ったり、労いの言葉をかけたりしていました。これは立派ないじめですよね。
しかし、私もその責任者に意見したら無視される可能性があり、同期の派遣社員さんのフォローをしてあげることができませんでした。休憩時間は愚痴を聞いていましたが、翌週から彼女は会社に来ませんでした。
今思い出しても劣悪な環境だったと思います。
そんな環境だったので残業したいと言い得ずにストレスをためている派遣社員さんも多かったです。
派遣社員の魅力は自分で働くスタイルを選べるところですが、このような社員がいると強制的に残業しなければいけなくなってしまいます。
派遣社員は時給が高いがその時給に見合った仕事とは思えない
派遣社員はパートやアルバイトに比べ時給が高いので人が辞めても新派遣社員が翌日には見学に来ます。
時給が高いのですがそれに見合っているかというと疑問です。
しかし、そのうち数百円が派遣会社の利益になるので働けば働くほど派遣会社がウハウハになります。
派遣会社の担当さんも私のことを思って
「もう少し頑張りましょう」
というわけではありません。
「(すぐ辞めると派遣会社の利益が減るので)もう少し頑張りましょう」
ということです。私たちのことを心配して励ましてくれているわけではありません。
悲しいことですが、派遣会社からしたら私たちは「金稼ぎの道具」としか見られないのが現実です。
派遣会社の求人は勤務先を記載していないことが多いのはなぜか
私が派遣されたところは基本的にブラック一歩手前なところばかりでした。中には天国のような職場もありましたが、そちらは繁忙期の増員のため契約更新は基本的にありませんでした。
求人サイトに派遣会社の求人が多く掲載されています。しかしそのほとんどが求人の勤務先についてぼかされています。
他のアルバイト求人でしたら企業名は記載されていますが、派遣会社の求人の多くが勤務先は職場見学当日までわかりません。
なぜそんなしようになっているのか、それは職場を乗せると応募が少ないからだと思います。
だって今は企業名調べれば色々な口コミが見れますから。
劣悪な環境だったり、単調な作業が続き離職率が高いところが多いという印象を受けました。
「契約満了率9割越え」
と聞かされていた職場でさえ派遣社員の入れ代わりが毎日おこっていました。
刑務所と変わらない勤務体系
お昼休みは30〜60分午前と午後に5分間の休憩があるところがほとんどでした。組み立てなどはノルマがありますが、自分のペースで進められるのでまだトイレ休憩とかいけましたが・・・。ラインはトイレに行きたくなったら怒られてしまうような職場ばかりでした。
ずっと同じ場所に立って簡単な作業をして、限られた休憩時間、強制的な長期的残業
こんな毎日が続いていると
まるで刑務所みたい・・・。
まぁ自宅に帰れれるだけ刑務所よりはマシか
と考えるようになりました。
しかも閉鎖的な工場は陽の光も入らず閉鎖的です。
食堂や休憩室にいる人たちも他の職場に比べるとかなり老けている人が多いです。
実年齢を聞いたときにびっくりしたことも多かったです。
私が言われた工場でのパワハラワードベスト3
ここで私が言われた工場でのパワハラワードベスト3を発表します。
派遣社員の頃に言われたパワハラワード 第3位
「おい派遣!人間やめろや」
仕事に失敗してしまったときに言われた一言です。
まずこのときの担当さんは私のことを名前では呼ばず「派遣」と呼んでいました。彼にとっては派遣社員は人間ではないのです。
派遣社員の頃に言われたパワハラワード 第2位
「派遣のくせに残業断るとはいい度胸やな」
このセリフを言われたときは祖母が倒れたという電話があったときでした。それでもラインに影響を出さないように定時になるまで仕事をしました。それで流石に残業はせずに病院に駆けつけたいときにエリアマネージャーに言われた一言です。
彼らは私のことを人間だと思っていないようです。
こんな派遣社員の私にも愛してくれる両親がいて祖母がいるのです。
ですが彼らにとってはただの動く生き物程度にしか思っていないようです。
派遣社員の頃に言われたパワハラワード 第1位
「今すぐ土下座しな」
このセリフを言われたときは残業4時間超えたときでした。ふとした判断ミスで不良品を1つ出してしまいました。そのときにみんなの前に出されて大声でこのセリフを言われました。
このときは毎日3時間以上残業させられ土曜も出勤していました。
さらに小言を毎日のように言われていました。
私はあまり怒らない性格でしたがこのときばかりはブチ切れて帰ってしまいました。
今思い返すと彼の発言は人間としても不適切な発言でしたし、人間としても器の小さい人でした。なぜこのような人に土下座をしなければいけないのか、そう思ったら怒りが爆発してしまったんですね。
私が契約満了せずに止めたのはこれが最初で最後です。
今も彼はあそこで派遣社員をいじめていると思います。
工場派遣からエンジニアに転向
工場派遣ではいろいろな叱咤激励(という名のパワハラ)を受けてきました。
ずっとここで働いているとどんどん自分が嫌いになっていきそうだったので、辞めることを決意。
まずは工場派遣をやめ、地元の職業訓練校に通いエンジニアとしての勉強をしました。
そこでは仕事は見つかりませんでしたが東京に出て職探しすることを決意!
工場派遣で貯めたお金と貯金を持って東京にいる友達の家に居候しながら新しい仕事を探していました。
エンジニアは給料も良くてとても待遇がいいです。
エンジニアは人手不足なため、若者であれば雇ってくれる可能性が高いです。
またエンジニアになるための職業訓練やスクールも多いのでそちらを利用するのも手です!
同じように工場派遣で苦労している人はエンジニアへの転向も考えてみてはいかがでしょうか?
工場勤務の派遣社員の思い出 まとめ
ここまで当時の自分の怒りを思い出して記事を殴り書きしてみました。
今思い返してもひどい職場が多かったです。すべての工場がそうだとは言いませんが、派遣社員として工場で働く場合はいろいろ気をつけたほうがいいです。
派遣の仕事で工場勤務は比較的時給が高いです。
1,000円以上の時給がほとんどですから常に人はやってきます。
それ以上に辞めていく人も多いですが・・・。
特にライン作業は大変な場合が多かったです。
ベテラン社員と並んで作業するのでどうしても流れが滞ってしまいます。
「初心者のうちは速さよりも正確さだから」
と研修のときに言われたのに翌日からベテラン社員に怒鳴られたのはいい思い出です。
派遣社員はスキルアップになると言われていますが、工場の派遣はスキルアップは狙えません。
基本的に誰でもできる単調な作業しかないのでこの仕事を数ヶ月続けたからといってなにか身になることは1つもありません。
定年退職した人が仕事するぶんにはいいのではないでしょうか。
しかし、若者は工場の派遣社員として大切な時間を消費するくらいならトライアル雇用や第二新卒で資格が取得できる職に就いたほうがいいと思います。
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また一度は就職したけど2年以内で辞めてしまった。でも、今の状況をなんとかして正社員として働きたい・・・・。
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