今の日本には、働けるのに働かない「ニート・NEET」という人たちがいます。私も昔は1年ニートをやっていました。ニートになる原因は様々ですが、働けるはずの人財がこの日本にはまだまだ眠っています。
この記事を見た人の中にも今ニートの人がいるのではないでしょうか?
私自身いかにニートから抜け出したのかを体験談を踏まえながら紹介していこうと思います。またニートが社会復帰の為のリハビリ可能なバイトの一例も紹介していますので参考にしてみてください。
ニートは正社員を目指さずまずはバイトを始めてみよう
ニートの人はまず働くことをやってみましょう。バイトでもパートでもいいんです。とりあえず外に出て働くことが大切です。パートやアルバイトは正社員採用の面接に比べるとゆるい感じですので安心して受けてみましょう。
親や親戚など周りは正社員になってほしいと思っていますが、長年働くことからリタイアしていた私たちニートがいきなり正社員になるなんて無謀です。
面接を受けても「空白期間」について必ず聞かれます。その度に自分の職務経歴のなさに自身をなくしてしまうのです。
まずはアルバイトを経験してみませんか。アルバイトは老若男女様々な人が働いているので気軽に始めるにはうってつけです。また新たな自分に出会うチャンスにもなるのでまずはアルバイトから始めてみましょう。
ニートを脱出して変わったこと
私も脱ニートをしてから「ニートの時の生活」と「働くようになってからの生活」にかなりの違いを感じました。働いてよかった。脱ニートでここが変わったというところを簡単に説明していこうと思います。
安定した収入が得られるようになること
まず働くようになって一番変わったことが安定した収入があるということです。毎月働いた分のお金が口座に振り込まれるのです。こんなに嬉しいことはありません。働いている時は給料が振り込まれることは「あたりまえのこと」でした。
しかし会社を辞めニートになってからは収入はありませんでした。今までの貯金を切り崩しながら隠れるように日々を過ごしました。親のすねをかじってばかりで自分の生活や親の生活を圧迫しながら生きていました。
しかし、アルバイトを始め給料をもらえるようになったので生活や心に余裕が生まれました。
すきなことにお金を使えるようになったこと
給料がもらえるようになってから、好きなことにお金を使う喜びを思い出しました。ニートの時はいかにお金をかけずに日々の生活を送るか。それだけしか考えていませんでした。
今はネットがあれば時間はいくらでも潰せます。ですからニートの時はお金がなくても時間つぶしの方法はいろいろあったのです。
しかし、中には「お金がなければできないこと」というものがあります。欲しいCDを買ってみたり、ソシャゲに課金したり、おしゃれな服を買ったりはできないのです。
手持ちのお金が少ないので欲しいものは諦めなければいけませんでした。最初は物欲はあったもののインターネットがあれば色々時間を潰すことができるので次第に物欲も消えていきました。
気がついたらそこにはただ時間を無駄に過ごしていた自分しか残らなかったのです。
今は好きなことにお金を使えています。友人と飲みに出かけることもできるし、欲しいものも給料と相談すればだいたいは買えます。お金がなければできなかった出会いや体験もありました。
お金が全てではないですが、お金がなければできることも限られてきます。好きなことにお金が使えることはニートにとってはとても魅力的なことです。
両親に引け目を感じることもなくいろいろな買い物ができるのですから。
肉体労働につけば体力がついて疲れにくい体に
私はニートを脱出する際に少し体を使うバイトをおこないました。前職はデスクワークでしたし、ニート期間はほとんど運動をしていないので最初はきついこともありましたが徐々に体力がついてきました。
ニートの時は家の手伝いをするだけでも体がどっと疲れてしまうような感じでしたが、アルバイトを始めてからそれも少なくなりました。
ニート期間が長ければ長いほど体力は衰えています。
そのままニートを続けていたら老後は寝たきりになるかもしれません。
まだ元気な今のうちにリハビリを重ねて心身ともに健康な生活へ切り替えていきましょう。
脱ニートでわかったニートのデメリット
体がなまり疲れやすい体に
これは先ほども紹介しましたがニートになると体力が衰えます。いつもどこかに出かけるアクティブなニートには関係ないかもしれませんが、ニートの半数以上は自宅に引きこもっていることが多いと思います。
世間の目から逃げられる自宅という快適な空間から気がついたら出れなくなっているのです。
自宅の中しか移動しないので体力も衰えてきます。筋肉も落ちてくるはずです。しかし、食は進むようになります。しだいにパソコンをいじり始めます。ネットサーフィンを楽しむのです。小腹が空くのでポテチを食べたりするようになります。
動かずに食べるものだけ食べていたら体重も増えてきます。
私も実際にニート期間に5キロほど体重が増えました。筋肉も衰え、お腹も出てきてとても恥ずかしい姿になってしまったのです。しかしその姿のせいでより、外に出たくなくなります。
さらには家族と顔を合わせたくないので生活リズムも狂います。
そんな生活をしばらく送っていると小太りのだらしない人間になってしまうのです。
私も実際そうでした。いつも「明日からダイエットをして仕事も探さなきゃ」と思うのに目をさますと夕方なのです。心身ともに衰えていくのがわかりました。
ものの見方が狭くなる
ニートの間は家族ぐらいとしか関わりを持ちません。仕入れる情報源といえばワイドショーやインターネット上の情報のみです。その情報を鵜呑みして頭でっかちな理論を並べ始めます。
今の自分から見ても当時の自分の考え方や意見はおかしいものがありました。
他人と接することがないと人間はここまでダメになるんだと今になって思います。しかし、当時は自分の考えが一番正しく、家族も周りも見下していました。
そんな考えを改めたのはアルバイトを始めてからでした。視野が狭くなり、斜めからしか物事を見れない自分に気がついたのです。
怒りやすくなる
ニートの時はかなり怒りやすかったと思います。うまくいかないといろんなことにキレていました。自分のことは棚に上げて家族に暴言を吐いたこともあります。
自制の効かない生活を送っていたせいか、自分の思い通りにならないとイライラが止まりませんでした。少しのことでヘソを曲げてしまいそのまま口をきかないこともしばしば。
今思えば本当に情けないことです。
しかし、ニートを長年続けているとそんな自分に薄々気づきつつもどうすることもできない現状にさらにイライラを募らせていたのでした。
将来への不安を感じたら・・それが動き出すためのチャンス
脱ニートを考えている人は将来への不安があるから働こうと決意したのだと思います。
そんなあなたの背中を私は押したい。
働くことって悪いことではないですよ。
確かに雇用には様々な問題があります。
ブラック企業も多いです。
しかし、空白時間は開けば空くほど動きづらくなります。今ならまだ間に合うんです。その思い腰を上げてとりあえずアルバイトに応募しましょう。アルバイトをしながら新たな道が見えてくるかもしれません。
ニートの道に染まりきる前に動いてみましょう
ニートでも気軽にできるバイトで社会復帰の為のリハビリをしよう
やりたいことが見つからないニートはまず動いてみるのもいいのかも
なんだかんだ理由をつけて働きたくないニートはいます。でもお金があるといろいろなことができるようになりますよ。旅行にも気軽に行けるようになります。
自分がやってみたいと思っていることも少しのお金があればできることかもしれません。
とりあえず働いて体を動かし賃金を稼いでみませんか?
数ヶ月働けばあの頃の悩みが嘘のようになくなります。
また新たな悩みや目標が生まれ、そこに向かって歩き出していくことができるようになります。
なまった体をいきなり動かすのは危険
なまった体をいきなり動かしたり、生活リズムを極端に変えるとその反動から体が拒否反応を起こしてしまう可能性が大きいです。リハビリがてらアルバイトをするなら体をいたわったアルバイトを始めてみませんか?
ニートにオススメのアルバイト
在宅ワーク
まずは初歩中の初歩から!いきなり外に出るのではなく在宅ワークから始めてみましょう。在宅ワークとは家にいながら仕事ができるシステムです。
基本的には記事の作成や文字の打ち込みがメインになります。
専業主婦など多くの方が在宅ワークを始めています。まずはいつでも手軽にできる在宅ワークを始めてみてはいかがですか?
ニートの必需品のパソコンさえあればすぐに手を出せるのもありがたいですね。
デスクワークや検品など座りながらできる仕事を探す
ニートにいきなりの立ち仕事は酷です。辛すぎて翌日から仕事に行きたくなくなります。ニート期間が長ければ長いほど体は衰えているのでまずはデスクワークや座りながらできる仕事を探してみましょう。
リハビリの第一歩としてはコールセンターや検品作業など座りながらできるアルバイトがオススメです。
座りながらできるので疲れませんし、職場と自宅の移動で体を動かすことができます。慣れてきたら徐々に運動してみてもいいですし、もう少し思いバイトに切り替えてもいいかもしれません。
単発バイトは好きな時間に稼げるので便利
単発バイトは自分の好きな時にできるので便利です。日雇いはその1日だけ仕事をすることも多いので気軽に試せます。
嫌なことも1日だけであれば耐えられますよね。
長く続けるのが辛いという方は単発バイトを少しずつこなしていきましょう。
社会との関わりを持てるきっかけができただけ次へとつながる場合が多いです。
コンビニの夜間のアルバイトをやってみる
夜中から明け方にかけてのアルバイトは気楽です。人もまばらなのであまり忙しくないのが嬉しいですね。
やることは以外とありますが、基本的には一人か二人で行うので気楽ですよ。
たわいのない話をアルバイト仲間とするのもいい息抜きになります。
まとめ
ニートはネガティブな印象を受けますが私はニートに悪い印象は持っていません。私自身ニートの時期は経験したことがありますし、人生には長期休みも必要だと思うからです。
しかし現状元ニートが社会復帰するのは難しい世の中です。
ですがアルバイトなどを通じて少しづつ社会に復帰してみてはいかがでしょうか。
多少のストレスは日々の生活にハリを与えてくれること間違いなしです。
まずはその部屋を飛び出して新しい空気に触れてみるのも悪くないと思います。